日本から山仲間５人で参加したこのコース。ロブソンセンタ−が近づく頃、ガイドの秋山さんが「このカーブを曲がるとロブソンです。」と言う。期待に胸を弾ませていると、なんと真っ青な空にロブソンがその姿を浮かび上がらせていた。みんなはカメラを構えて興奮気味。
初めて対面したMt.ロブソン。幸運なことに、私達は旅の間中、毎日その姿をいろいろな角度から眺めることが出来た。キャンプ地では、目覚めてテントを開けると「おはようロブソン」、寝る時は「おやすみロブソン」と語りかけていたものだ。
ロブソン氷河の末端モレーン湖に咲く花も、澄み切った水面に映え、とてもきれいだった。スノーバード・パスからみた大氷原。広々としたメドウはマーモットの天国。しっぽをぷりぷりしながら走る愛嬌のある姿にみんな大笑い。圧巻はMt.ロブソンから流れるように広がる氷河だ。バーグレイクに流れ込む行く筋もの氷河もいい。湖畔に寝転び、その光景をただ眺めているだけで幸せだった。迫力満点の滝も忘れられない。
私は、この旅で連日、大自然に圧倒され「無限・躍動・静寂・悠久」等の世界を実感することができた。また、一緒に歩ける仲間のいる幸せに浸りながら、次のカナディアンロッキーを夢見ていた。 |
