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日本人で初めての7大トレイル達成者

 2010年8月末、トゥーム・ストーン・トレイルを完歩し、日本人で初めて7大トレイルの

コンプリートを達成した大塚由子さんからメッセージを頂きました。


7トレイルズを歩いて 

 記念のバッジ、ありがとうございました。
 カナディアンロッキーに魅せられ、毎年違うコースを歩いてきましたが、なんと7トレイルズを完歩していたなんて・・・なんと幸運なことでしょう。「グレート、セブン、トレイルズ」のことは、2010年8月にカナダへ出発する前、いつもお世話になっているヒマラヤ観光開発さんから「大塚さんは 今年 王手がかかっている。」と初めてこの言葉を聞きました。トゥームストンを無事に歩き通したら、日本人で初めての7トレイルの達成者になると言われたのです。
 でも、そんな記録をねらって、カナダへ通っていたのではないので、そう言われたことは少しも気になりませんでした。カナダの山が好きだし、自然の中にどっぷりつかって、氷河や神秘的な湖、どこまでも続く高山植物を存分に楽しみ、仲間と語り合いながら歩く、私にとってはこれがとても幸せなことだったのですから。
 ところが、今回私たちのガイドをしてくださった石塚様も空港で初めて会ったとき、「今回も無事に歩き通すと、大塚さんは7トレイルズの達成者になる。自分がガイドをせねば・・・」と話され、石塚様がカナディアンロッキーから私のために、ユーコンまで来てくださったことを知りました。なんだか皆さんの期待を受けているようで、このときは「トゥームストンから必ず元気で帰ってこよう」と気持ちが引き締まりました。

 私がカナダの山へ行けるのも、日本から一緒に参加する友がいるからできることです。山で同じ体験をし、感動を分かち合えることは、私には大きな励みになります。ある時は、外国の方と一緒に歩いたこともあります。言葉は違っても、心は同じで、同じものに感動したり、笑い合ったり、とても楽しい旅になりました。
 
 7トレイズの感想を書くに当たって、今までの旅のノートを読み返して見ました。そして、このようにカナダの山へ通い続けているのは、初めて参加したアシニボインコースの印象が強烈だったからです。このコースには日本から友と二人で参加したのですが、私たちの他にスイス人の女性が1名、女性ガイド(カナダ人)が1名と4名で歩きました。すべて英語の説明という強烈さ。背負うザックの重さという強烈さ。初めてザックを背負ったまま立ち上がったとき、頭から転んでしまいました。そんな私に、ガイドは荷物の背負い方からテントの張り方、パッキングの仕方に至るまで、見本を示しながら、何度でも教えてくれたのです。そんな姿勢は言葉の世界を超えていたように思います。ガイドの「ジル」のお陰で、私は、重い荷物も背負えるようになり、バックパッキングの楽しさに取り付かれてしまいました。 楽しくなると、気持ちに余裕が出てくるものです。周りの景色を楽しむこともできるようになったのです。どこまで歩いても見えるアシニボイン、水面にアシニボインを写すオグレイク、お花畑、愛嬌者の地リス、数え上げたらきりがないくらい楽しい思い出ばかりでした。
 2回目のロックウォールコースは国際隊と言われるほどいろんな国の人と一緒に歩きました。私たち日本人、フランス人の夫妻、オランダ人の夫妻、カナダの女性。私たちはカナダの女性とはテントメイトでもありました。そして、このとき、外国人と日本人の歩き方の違いに気づきました。私たち日本人は、歩きながら高山植物や動物、周りの山などを楽しむのですが、外国の方は道中さっさと歩き、歩くのに専念。キャンプ場に着いてから、ゆっくりおしゃべりを楽しむ。外国の方が多かったので、歩き方も外国式。キャンプ場で際限なくおしゃべりをすると仲間意識も高まるようです。私は、情けないことに知っている単語を並べ立てているだけでした。でも、とっても楽しい楽しい旅でした。
 外国の方と一緒に歩くときは、準備運動にもそれぞれのお国柄があって、おもしろいものですが、気楽に付き合える日本の友との山歩きも存分に楽しむことができます。ユーコンの「カスカウォルシュ氷河」「トゥームストン」は仲良しグループで参加しました。お互いに得意なところや苦手なところを知っているから、とても気楽です。何度も経験したあの渡渉も、見渡す限りのツンドラ紅葉もアスペンの黄葉も同じように感動し、立ち止まる。きっと感性が同じなのでしょう。声をかければ、お互いに響き合う仲間がいることはとても幸せです。そして、元気でカナダの山を歩けることもとっても幸せなことだと思います。
 
 ヤムナスカの日本人スタッフ、ガイドの皆さんにもとても感謝しています。カナダの山歩きを楽しむことができるのは、皆さんのおかげです。
 トゥームストンの石塚様、クルアニの小泉様、ロブソンの秋山様足立様、ウォールオブジェリコの治郎様、ロックウォールの誠様、バンフハイラインの落合様、カナナスキスの涼子様、送迎でも岩田様、難波様、本山様  スタッフりえこ様(他にもいらっしゃるかもしれない。カナダのガイドの方々にも感謝)
 ほんとにありがとうございました。今後もよろしくお願いいたします。

 
 
バックパッキング・カナダ・7大トレイル達成
 
バックパッキング・カナダ・7大トレイル達成
 
バックパッキング・カナダ・7大トレイル達成
 
バックパッキング・カナダ・7大トレイル達成
 
バックパッキング・カナダ・7大トレイル達成
 

  

   

大塚由子  

   
 
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グレート・セブン・トレイルズ|カナダ・バックパッキング  

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